分かった!契約書のツボ

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こんにちは。行政書士の吉田です。

僕は以前官公庁関係団体に15年間勤務していました。どの部署に配置されても、

そこではいつも契約書の作成が主な仕事としてありました。物品の調達契約や工事請負契約、

特許のライセンス契約など様々な契約作成をしてきました。



バブル期にある技術開発を企業に委託する契約書を作成し、いつものように書留郵便で送りました。

もちろん事前に相手方と折衝し、契約内容は合意に達していました。

普通相手からは3日ほどで調印したものが返送されてくるのですが、このときは1週間たっても

契約書が届きません。



これはおかしいな、と相手方に電話したら、なんと弁護士さんがでて、「○○会社は3日前に倒産し、

何か用件があるなら、私のところへきて説明してほしい」と言われました。契約日がちょうどその

会社が倒産した前日だったのです。



課内のみんなは大慌てになり、とにかく契約書に調印し、契約を成立させなければならない!と

早速課長と僕がその会社に行きました。すると会社の周りは人でごった返していて、みんな手に

書類を持っていました。



「すみません!中に入れてください!」とみな必死です。しばらくして弁護士さんが出てきて、

「請求書はあとですよ。債権者にはあとで連絡します」と言いましたので、僕が「倒産前日の契約

書の調印がまだ済んでないのですけれど、はんこください!」と言うと、弁護士さんが会社の中に

入れてくれて、今までの経緯を説明し、何とか代表取締役の印鑑を押印してくれました。



この契約書は何とか成立しましたが、即刻開発は中止になってしまいました。



このときの教訓「やはり郵便ばかりに頼らず、できれば調印式らしきものをやった方が安全だ」



2004/11/01



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編集後記



メルマガ発行に際して、関係者の方や刺激的な書籍のお世話になりました。

厚く御礼申し上げます。



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HP http://www.yoshidat.net/



発行者 吉田行政法務事務所 吉田武広